大規模災害時の漁業者の被害軽減につなげようと、愛媛県愛南町の漁業者や愛南漁協役職員らでつくる愛南地区沿岸海難(津波)救助協議会は8日、同町鯆越の漁協本所で海難救助訓練を行った。 協議会は2013年度、水産庁の水産多面的機能発揮対策支援事業に合わせて設立。同町久良の無線基地局と漁船36隻にデジタル無線機を整備し、漁協本所などに自動体外式除細動器(AED)3台も導入され、それらを活用した訓練を毎年行う。 8日は初の訓練で約100人が参加。町消防本部の職員を講師に迎え、AED操作や心肺蘇生法を学んだ。基地局からは各漁船に「常に安全操業に努める」との安全宣言が一斉送信され、デジタル無線機の使い方も確認した。
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