旧津島町岩松地区の豪商小西家が所蔵していた内裏びなと御殿びなが約10年ぶりに「里帰り」し、愛媛県宇和島市津島町岩松の津島支所で3日、お披露目された。 小西家は江戸時代から御用商人として宇和島藩の屋台骨を支え、昭和初期まで豪商、地主として栄えた。 内裏びなは江戸時代に作られたとされ、高さ約30センチ。御殿びなは京都御所を模した白木造りで1917年に小西家の分家に本家から贈られたという。ひな飾りを収集していた同市笹町の自営業石崎勝さん(70)が2004年に小西家から譲り受けた。 23日~4月3日の岩松ひな回廊をPRしようと、同支所と岩松町並み保存会(兵頭肇会長)が一足早く里帰り展を企画。3日の除幕式では、石崎さんの妻和枝さん(61)がひな飾りの由来を紹介し「いつかは里帰りさせたいと思っていた。実現できてほっとしている」とあいさつした。
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