桜の名所再生へ苗植える　松山

　かつて地域の人々が集った魅力的な桜の名所を再生しようと、愛媛県松山市八反地の八竹山で３日、地元の正岡小学校６年生１９人が住民らと協力し、ソメイヨシノの苗を植樹した。　正岡地区まちづくり協議会によると、八竹山は６０年ほど前には桜の名所として夜桜を楽しむ人でにぎわった。しかし近年、樹木の老化や周辺環境の変化で枯れ、住民の足も遠のいていた。協議会設立を機に２０１２年度から地域住民が桜の植樹を始めた。　３日は約５０人が山の斜面に５本を植樹。子どもたちは高さ約１．５メートルの苗木の根を広げ、丁寧に土をかぶせて水をやった。田中梨央さん（１２）は「きれいに咲いた様子を大人になって見に来たい」と期待を膨らませた。