四国電力の千葉昭社長は27日、高松市の本店で会見し、2014年3月期連結決算が伊方原発(愛媛県伊方町)全基停止による火力発電の燃料費負担増で3期連続の最終赤字になるとの業績予想を発表した。純損益は90億円の赤字(前期は428億円の赤字)で、電気料金引き上げなどによって赤字幅は大幅に圧縮した。赤字を受け2期連続で年間を通じ配当を見送る。 電気料金の再値上げについて、千葉社長は「現時点では念頭にない」と否定した。ただ「秋になっても伊方3号機の再稼働見通しがまったく立たなければ、再値上げを決断せざるを得ない」と可能性に初めて言及。再値上げ回避には再稼働に向けた審査をしている原子力規制委員会が夏までに判断を示すことを挙げ「(審査終了後に必要な)地元の同意手続きが秋にずれ込んでも料金は値上げしない」と明言した。
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