愛媛県内子町は27日、2016年2月に創建100周年を迎える内子座(町有形文化財、同町内子)の記念事業を発表した。14~16年度の3年間、狂言を事業のメーンに据え、人形浄瑠璃、演劇大学、全国芝居小屋会議などを開催する。 創建100周年事業企画検討委員会(21人)の徳永高志委員長や稲本隆寿町長、狂言師の茂山千三郎さん(49)が内子座で会見。徳永委員長は「歴史はあってもそのまま次の100年が続くわけではない。広げ、つながり、はぐくみ、深めることが必要と考え事業を行う」と述べた。 11、12両年に千三郎さんの狂言公演が内子座であり、町民の反応がよかったことから狂言を事業の柱にする。今年6月から町内有志児童を対象とした「茂山クラブ」を立ち上げて練習を積み、16年10月開催予定の茂山家(京都)と野村家(東京)による「東西狂言の競演」で、創作への出演や子ども狂言も披露する。
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