愛媛県の今治市教育委員会が宮ノ内遺跡(上徳)で実施した4次調査の成果を紹介する速報展が、市立中央図書館(常盤町5丁目)1階ロビーで開かれている。出土したつぼやかめなど14点を遺構図や解説文とともに展示している。7月末まで。 4次調査は2012年5月、富田公民館増築工事に伴って行った。これまでの調査で、弥生時代後期から古墳時代初頭ごろの集落遺跡と判明。方形の竪穴住居1棟や2本の溝状遺構、地面に穴を掘った跡の土坑などが確認された。 つぼやかめなどの破片の多くは溝の内部から出土しており、市教委文化振興課は「溝としての役割を失った段階で、壊れた土器を廃棄する場所として使われた可能性が高い」とみている。
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