東日本大震災発生から3月11日で3年となるのに合わせ、被災地の歩みを伝える報道写真展が25日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞社で始まった。3月19日まで(土日休み)の午前9時~午後5時開催、入場無料。 同社主催、岩手県の地元紙岩手日報社の協力で4回目。復興への継続的支援や、南海トラフ巨大地震で津波被害などが予想される愛媛県内での防災意識向上につなげようと128点を展示している。 愛媛新聞社はこれまで岩手、宮城、福島各県を中心に20人以上を派遣し、被災地の現状や復興の取り組みを伝えてきた。宮城県気仙沼市で迫力ある差し上げを披露する新居浜太鼓台、岩手県宮古市を訪問した愛南町の小学生が仮設住宅の住民に肩たたきをする姿など、この1年に記者が同行取材した交流の場面も紹介している。 岩手日報社からは、ドラマ「あまちゃん」の「北三陸鉄道」のモデルとなり2年ぶりに運行を再開した三陸鉄道南リアス線の一番列車、行方不明者の一斉捜索の様子など、新たに17点の提供を受けた。2011年度の日本新聞協会賞を受賞した同社の津波の連続写真全7組も過去3回に続いて展示している。 松山市北梅本町の無職松本敏さん(71)は「写真を見るだけで涙が出そうになる。まだ復興には時間がかかるのではないか」と被災地に思いをはせた。
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