アテネ五輪からオリンピック３連覇を果たしているレスリング女子の吉田沙保里選手（３１）と、ロンドン五輪の日本代表監督・栄和人さん（５３）を招いた講演会が２３日、愛媛県西予市三瓶町朝立の三瓶文化会館であり、市民ら約２００人を前に金メダル獲得の裏話などを披露した。 吉田選手は、ロンドン五輪の約２カ月前にロシアの若手選手に敗れ、本番直前まで「本当に調子が悪くて、メダル（獲得）も無理かもしれない」と追い詰められていたと回顧。だが、ほかの階級の日本人２選手が金メダルに輝いたことで「私も取れる」と気持ちを切り替えることができたと話した。 栄さんは長年、吉田選手を指導。２００８年に吉田選手の連勝記録が１１９でストップしたことに触れ、「一番大きい試練だったが、負けを現実として受け止め、成田空港でマスコミの取材を受けた」と、逆境をバネに強くなったと振り返った。
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