愛媛県の特定希少野生動植物に指定されているハッチョウトンボのヤゴを探す生態調査会が22日、県内唯一の生息地とみられる西条市庄内地区の湿地であり、地元の小学生らが網を手に、慎重にヤゴを探した。 ハッチョウトンボは国内最小のトンボで体長約2センチ。同地区住民約30人が「庄内ハッチョウトンボ保存会」を2011年に立ち上げ、個体数や生育に適した環境などを調査しており、今回は会員以外の参加者を初めて募った。 22日は、庄内小児童や丹原高生ら約30人が参加。愛媛大農学部の久松定智研究員(34)からハッチョウトンボの生態の説明や採集の注意点を聞いた後、3班に分かれて調査した。 湿地は昨夏の暑さで一時、水が干上がるなどしたが、会員が水をまくなどして管理。今回、体長2~8ミリほどのハッチョウトンボのヤゴを20匹近く見つけた。
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