書家・三輪田米山を通して地域と書の関わりを学ぼうと、福岡教育大の学生が19日、米山が神職を務めた愛媛県松山市鷹子町の日尾八幡神社(三輪田純宮司)を訪れ、同神社に伝わる作品を鑑賞した。 学生は、三島高書道部の元顧問で米山研究者としても知られる服部一啓准教授の元で学ぶ22人。多くが高校の書道教員を目指している。 服部准教授は、神職であり地域の教育も担った米山の生きざまを紹介。5月に松山市で開かれる米山特別展で初公開予定の掛け軸など3点を解説し、「ただ字がうまいだけでは作品は残らない。米山が生きたこの神社で、人と書、書と地域の関係を読み取ってほしい」と話した。学生は、顔を近づけたり写真を撮ったりしながら見入っていた。
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