愛媛県松山市は13日、2014年度当初予算案を発表した。一般会計は1729億円(前年度同期比4.0%増)で、生活保護費など扶助費の伸びや消費税率引き上げに伴う国の臨時福祉給付金などを背景に12年度に次ぐ過去2番目の規模。特別、企業、公債管理の各会計を合わせた総額は3707億8139万円(5.9%増)で過去最大となった。 野志克仁市長は「国の見込みほど市税収入の伸びは期待できず、社会保障関係費の増大が続いている」とし、持続可能な財政運営を堅持しつつ、観光振興、子育て支援、中小企業支援の3分野に重点的に取り組み、公約実現を図ったとした。 一般会計の歳入は、市税などの自主財源が833億9319万円(構成比48.2%)、国庫支出金などの依存財源は895億682万円(同51.8%)。市債依存度は7・56%で、前年度同期比0.65ポイント改善した。 新規事業は34件。消費税引き上げに伴う中小企業の売り上げ落ち込みなどの支援策として、個人住宅リフォームに最大50万円まで助成する「住まいるリフォーム補助」に3億999万円を計上した。大規模災害に備え、市医師会館の新設に伴う救護活動体制整備に1億円を助成する。
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