南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えようと、メールを使った全国一斉の避難訓練「シェイクアウト」が3月11日、愛媛県新居浜市を拠点に実施される。災害発生を知らせるメールを受信した直後の避難行動を参加者がシミュレーションし、インターネット中継で課題を話し合うなどして防災意識を高める。 シェイクアウトを提唱するシンクタンク未来教育ビジョン(横浜市、鈴木敏恵代表)と、新居浜市のNPO法人にいはま市民企画ノポック(横川アケミ理事長)の共催。シェイクアウトは2008年に米国で考案され、国内の大規模シェイクアウトは昨年に続き2回目。全国各地の学校や病院、家庭など2500人以上の参加を見込んでいる。 同市若水町2丁目の交流スペースさんさんにメール発信本部を置き、「震度7の地震発生」のメールを一斉発信。受信した参加者は、机の下に隠れるなど安全確保行動を取ったり、津波、土砂崩れ、洪水など二次災害に備え、屋外避難ルートを確認したりする。 訓練後は専用サイトにアクセスし、反省点や課題を洗い出し、効果的な防災マニュアル作りにつなげる。
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