5月3日に愛媛県新居浜市繁本町の市民文化センターで上演される、別子山を舞台にした歌劇「天空の町」を大勢の市民に見てもらおうと、地域の文化団体関係者らが「天空の町を育てる会」(代表・和田輝世伸別子校区連合自治会長)を設立した。8日、市内で発会式があり、7、8月にドイツとポルトガルを巡演すると発表した。 歌劇は、別子銅山再生に尽力した住友2代目総理事・伊庭貞剛(1847~1926年)が主人公。銅鉱石採掘で荒れた別子山に人の手によって緑が戻る様子が描かれ、自然と共生する大切さや日本人の心を訴える。同市での上演は2012年5月、13年9月に続き3回目。 同市高木町のウエディングパレスふじであった発会式には、劇中にも登場する初代住友総理事・広瀬宰平の6代目子孫で日本キリスト教団新居浜教会牧師の広瀬満和さんら会員約10人が参加。新居浜文化協会の星川千代洋副会長が「郷土の発展の礎を築いた恩人が題材。力を合わせ盛り上げよう」と呼び掛けた。 会員は、台本と作曲を手掛けたNPO法人東京オペラ協会の石多エドワード監督と劇中歌を合唱し、劇の内容や広報活動について意見交換した。
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