四国電力の千葉昭社長は30日、高松市の本店で会見し、2014年3月期連結決算について「伊方原発(愛媛県伊方町)の年度内再稼働は厳しい。原発が動かなければ、赤字は避けられない」と述べ、3期連続の赤字になるとの見通しを示した。 同日発表した13年4~12月期連結決算によると、売上高4510億3400万円(前年同期比10.8%増)、経常損益62億5200万円の赤字(前年同期は405億5800万円の赤字)、純損益46億9500万円の赤字(同309億7300万円の赤字)。 伊方原発停止に伴う火力発電の燃料費負担増分310億円が響いて赤字となったが、電気料金の引き上げで177億円の増収となり、赤字幅は大幅に圧縮された。経営効率化によるコスト削減は250億円とした。 通期業績予想は「原発再稼働の見通しが立たない」として、具体額は示さなかったが、年度末に修繕費をまとめて計上するため「4~12月期決算よりもかなり悪くなる」と述べた。
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