トラクター活用の木材運搬車を導入した愛媛県鬼北町永野市の南予森林組合は30日、宇和島市三間町迫目のコスモスホール三間で、組合員ら約200人に同運搬車を披露した。従来の車より搬出速度が速く、経費削減で林業者への利益還元を狙う。 導入した運搬車は2012年度、西条市の越智機械工業が林野庁の先進林業機械開発促進事業の採択を受けて開発。組合は13年度に同機械緊急実証・普及事業の一環で購入した。 同社によると、全長約9メートル、高さ約2.3メートルで、最大約5トンを積載可能。林内平均時速は、一般的なキャタピラ式の約7キロに比べ、農業用トラクターを活用することで約8~9キロに向上し、下り斜面では14キロ近くに上がった。被けん引車は、斜面を自動検知して重心を補正するシステムを装備し、横転や荷崩れなども軽減するという。
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