宇和島市教育委員会は24日、愛媛県宇和島市御殿町の宇和島藩主屋敷「浜御殿」跡地内で、馬屋などの遺構を確認したと発表した。市教委は「御殿内の施設が発掘調査で明らかになったのは初めて」と説明している。 浜御殿は、2代藩主伊達宗利が宇和島城南西の海を埋め立てるなどして現在の御殿町、文京町、天赦公園に拡張した凸字形の居館。7代藩主宗紀の時代には隠居所と天赦園が造営された。 市教委によると、昨年末、住宅建設に伴う試掘で、地下50センチに江戸期の土塀基礎とみられる石列を発見。1月14日から発掘調査を始め、同基礎のほか馬屋の柱の礎石14基などの遺構が見つかり、「藩」「御」の文字が入った陶磁器が出土した。
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