医師不足などで昨年9月に休園していた、急病の乳幼児を預かる愛媛県新居浜市内唯一の病児保育施設「なかよし園」(同市北新町)が2014年度早期にも再開の見通しとなったことが24日、分かった。 同園は系列の十全総合病院を経営する一般財団法人積善会(同市)が運営している。1988年に開園し、定員8人。市児童福祉課によると2010年度は延べ461人、11年度569人、12年度177人が利用した。 病院によると、利用が伸びず、年間約1000万円の市の委託料を受けながら毎年数百万円の赤字が続いていた。医師不足で08年から隔週土曜日を休診としたため病児保育担当看護師の負担が増大。退職が続いたことなどから休止していたが、保護者から再開要望が多数寄せられていた。 同病院の生田博志事務長は「閉園も検討したが、地域貢献のため存続の方向性を固めた」と話し、14年度早期の再開を目指す。市児童福祉課は「開園時間短縮など病院が運営しやすいよう調整を進めたい」としている。
↧