新型インフル感染拡大防げ　松山で訓練

　新型インフルエンザ発生に備え、愛媛県は２１日、松山市北持田町の県中予地方局で対策訓練を実施し、保健所職員ら約４０人が防護衣の着用手順や患者搬送の流れなどを確認した。　政府が実施した全国的な訓練に参加する形。海外発生期に帰国し４日後に発熱した伊予郡の会社員男性（２５）が、新型に感染した疑いがあるとして中予保健所に連絡があったと想定した。　訓練では、職員が電話で症状を聞き取り、防護衣を着用した担当者が患者の自宅に急行した。松山市内の帰国者・接触者外来のある医療機関に搬送し、テントで診察。採取した検体から迅速検査で陽性反応が出たため、患者の行動確認や家族に聞き取りし、濃厚接触者を特定した。