愛媛県松山市のNPO法人えひめ障害者ヘルパーセンターがこのほど、松前町徳丸で身体障害者向けグループホームの建設を始めた。金村厚司理事長(52)は20代後半で視力を喪失。ホーム建設は法人を設立した約10年前から念頭にあり「やっと形になった」と喜ぶ。障害者総合支援法に基づく事業者指定を受ける予定。県によると、主に身体障害者を対象とするホームは中予圏域では初めて。 4月に開所予定で定員7人。1階はリビングや台所、風呂など共有スペースで、2階に個室(12.15平方メートル)が並ぶ。職員を配置して食事を提供。家賃は食費込みで7万円台を見込む。 金村理事長は視覚障害者の暮らしについて「身体障害者は昔から地域で暮らす人も多く、公営住宅に入ったり民間で借りたりすることもしやすくなった。ただ火の扱いなどを心配され、入居を拒否されることは今もある」と説明。自宅と施設の中間型であるグループホームで、新しい生活モデルを模索する。
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