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災害の歴史多角的検証 伊予史談会が研究発表会

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 愛媛県内の過去の災害を多角的に検証しようと、伊予史談会はこのほど、考古学と民俗学、歴史地理学の各研究者が成果を発表する例会を松山市内で開いた。参加者は、学問の枠組みを超えて災害の歴史を学び今後に備えることの大切さを考えた。 県埋蔵文化財センターの柴田昌児係長は、噴砂や地滑りなど地震に伴う現象の痕跡が見つかった県内の遺跡について説明。西条市周布の幸(さい)の木遺跡では噴砂の跡を確認し、1946年の昭和南海地震と12世紀以降に起きた計二つの地震によるものだとした。 考古学では土器の型式や地層の重なり合う順序などから時代の前後関係を決める「相対年代」が多く使われており、正確な年代を知るには絶対年代を導く年代測定法の活用が欠かせないと指摘。加えて「地質学、環境学など関連諸科学と連携することで、より精密で精度の高い地震の痕跡を見つけることができる」と話した。

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