阪神大震災の発生から19年となった17日早朝、愛媛県松山市石手2丁目の石手寺で慰霊祭があり、被災者やボランティア団体メンバーら約40人が犠牲者を悼み、冥福を祈った。 地震が起きた午前5時46分を前に、集まった人々がろうそくに灯をともし「1・17ワスレナイ 命を命らしく」の文字が夜明け前の境内に浮かび上がった。加藤俊生住職は「せめて(阪神大震災が起きた)この日は、本当につらい思いをした人に思いを寄せ、命や幸せを大切にすることを考えたい」と語り掛けた。 発生時刻に合わせて黙とう。住職らが経を読み上げる中、参列者は静かに手を合わせた。ボランティア団体「打てば響く会」による和太鼓演奏もあり、被災者らは力強い太鼓の音に聴き入っていた。
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