高校生に労働関連の基礎知識を身に付けてもらおうと「新社会人のための労働セミナー」が15日、愛媛県松山市北条辻の北条高校であり、3年生約80人が働くことへの理解を深めた。 若者の労働トラブルや安易な離職の防止を目的に、県労働者福祉協議会が2010年度から県内で開催。同校では生徒の約3割が卒業時に就職しており、キャリア教育の一環で開いた。 協議会が毎年発行している「労働ハンドブック」を教材に、連合愛媛の菊川泰事務局長(46)が労働契約締結から労働時間、賃金支払い、解雇、退職勧奨までを分かりやすく説明。長時間労働や残業代不払いなどでブラック企業が社会問題化する中、「サービス残業は違法だと認識し、労働時間や時給を日ごろから確認してほしい」と助言した。
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