今治市など愛媛県内とスペインの俳句愛好家の作品を集めた俳句集「石の橋」(A5判、182ページ)がこのほど、同国で出版された。各句とも2カ国語で表記されており、県人らは「両国の文化の懸け橋になれば」と期待している。 出版したのは、スペイン・サラゴサ市在住で俳句歴約30年の病院技師ホセ・セブリアンさん(58)。県内の13人156句、スペインの9人89句を掲載しており、「石鎚も燧も美しき初日かな」「オリーブに暑さが迫る蝉の声」など両国の花鳥風月を詠んだ作品が並ぶ。 セブリアンさんと交流がある今治市室屋町6丁目、高校講師松木博さん(69)によると、愛媛との縁は、1996年に最初の俳句集を出版した際、今治市のスペイン語教室に寄贈したのが始まり。
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