愛媛県東温市上村の重信川にある洪水対策の霞(かすみ)堤「開発霞」と、霞堤の中にある「かすみの森公園」の自然復元計画を議論する第5回ワークショップ(重信川の自然をはぐくむ会主催)が14日、市役所であり、自然な川の流れをつくるための改良策や植生などの整備内容が決まった。2014年度に工事に着手し、3カ年程度で完了する予定。 霞堤は洪水時に水を氾濫させ、勢いを一時的に弱める。これまでのワークショップでの意見を踏まえ、事務局の国土交通省松山河川国道事務所が整備案を説明。出席者が意見交換し、了承した。 計画では、上流に泉を新設し、かつてあった湿地を再生。コンクリート製の水路の一部は、壊して石と土を使って改良。段差が急な部分は、階段式にして魚などの移動に配慮した。植生は、密な湖畔林▽明るい湖畔林―雑木林▽在置▽花木・紅葉の4エリアを設定し、植樹する。 各年度の着工前にワークショップを開き、再確認して内容を調整する。維持管理や利活用方法についても、工事を進めながらメンバーに意見を聞く方針。
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