「第12回まる裏俳句甲子園」(まつやま俳句でまちづくりの会主催)が12日、愛媛県松山市道後公園の市立子規記念博物館であり、小中学生から大人まで3人一組の24組72人が創作力と鑑賞力を競った。 予選は5分間で句作し、メンバー3人の合計点で8チームが勝ち抜いた。トーナメントの本選は、各チームが1句ずつ披講し、2分間討論して2勝すれば勝ち。俳人夏井いつきさんらによる評価と交流サイト・フェイスブックへの一般投票で勝敗を決した。参加者は自分の句の良さを表現したり、相手の句の改善点を指摘したりして熱戦を展開した。 決勝戦の題は「雪」で、10年来の俳句仲間チーム「RMB」と、来場した女性3人が即席で結成した「三色すみれ」が対戦。1勝1敗で大将戦に臨み、RMBが奥村美香さん(52)=俳号・亜桜みかり=の「子離れをすること雪を愛でること」で優勝を決めた。奥村さんは「相手の句を見るたびにぎょっとし、すごいと感動できて楽しい」と笑顔だった。 句会ライブの最優秀句には、同市北藤原町3丁目の会社員丸本美保子さん(56)=俳号・恋衣=の「手のひらのひと塊の雪が泣く」が選ばれた。
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