26日に愛媛県が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、死者が県内最多の3648人となった西条市は27日、市役所で小中学校の校長や連合自治会長などを対象にした説明会を急きょ開いた。青野勝市長が「正直ここまでひどくなるのかと深刻に受け止めている」と危機感をにじませ、市の対策方針などを伝えた。 説明会には約160人が参加し、市の担当者が国の被害想定との違いや、死者数や建物の全壊などの基準を紹介。想定で孤立するとされた加茂、市之川両地区などの山間部や、地震直後に浸水するとされる臨海部の住民からは不安の声が相次いだ。 「死者数が圧倒的に多いが、新居浜市と西条市の違いはどこにあるのか」「液状化ではどのような被害が出るのか」などの質問が出され、市は液状化の恐れがある地域をまとめたマップ作成や、今後の説明会の予定などを説明した。
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