多数の障害者を雇用するリサイクル業のアキラ産業(愛媛県今治市、田坂力社長)が経営悪化のため、子会社を含む従業員約100人(うち障害者47人)を25日に解雇したことが分かった。同社の説明では、会社は当面存続し、事業と従業員の受け皿を探す。 同社と東京商工リサーチ今治支店などによると、1990年創業で、運送や引っ越し業を元に事業を拡大。近年はパチンコ台解体を手掛け、障害者雇用に結び付けていた。しかし、設備投資などの借り入れが経営を圧迫。今年7月、運営する障害者就労支援事業所が給付費を不正請求したとして、県から事業者指定取り消し処分を受け、仕事の受注が減っていた。現時点の負債総額は約2億~3億円という。 今治市の本社工場のほか、松山市と東温市で就労支援事業所2カ所を運営。東温市の事業所は元従業員が引き継ぎ、松山市の事業所は閉鎖する。
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