漁場の浄化活動に取り組む「宇和海に緑をひろげ環境を守る会」は22日、愛媛県宇和島市築地町2丁目の県漁連宇和島支部でコンブの種付け作業をした。 同会は2003年に漁業者や市民が結成。赤潮発生の原因となるリンや窒素を吸収するコンブを活用し、環境保全活動を進めている。 作業には、宇和島水産高校生や宇和島漁協青年漁業者協議会員ら計約40人が参加し、コンブの胞子が付着した種糸を5センチ程度にカット。作業に不慣れな高校生もメンバーの指導を受けながら、約8メートルのロープに種糸を次々差し込んだ。 下準備を終えたロープは九島や日振島沖など3地区に設置され、来春に収穫祭が開かれる。 同校3年翠簾屋大雄君(18)は「地元の海のために大きく育ってほしい。収穫祭には多くの人に参加してもらい、環境意識を高めるきっかけになればうれしい」と笑顔で語った。
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