新年まであとわずか―。愛媛県松山市別府町、羽子板作家田中安子さん(64)が、来年のえと・馬をモチーフにした羽子板作りに励んでいる。 田中さんは40年ほど前から毎年えとの羽子板を制作しており、今年は9月半ばから作業を開始。正岡子規の句「春風や嫁を載せたる飾り馬」から着想して、飾り馬に乗った女性の嫁入りの場面をデザインした。古布やちりめんを多様に使い、飾りの細かな柄や、恥ずかしそうに顔を隠す花嫁の愛らしい姿を丁寧に表現している。作業は1月下旬ごろまで続き、100本程度仕上げるという。
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