中国の第一線で活躍する作業療法士による国際交流研修会が１９日、愛媛県宇和島市天神町の南愛媛医療アカデミーであり、学生や関係者ら約２０人が中国の福祉現場の実情を学んだ。 同アカデミーは、４月に南予初の作業療法士養成施設として誕生。学生たちに国際的な視野を持って超高齢化社会のリハビリを考えてもらおうと、中国リハビリテーション研究センター（北京市）の作業療法士で、日本国際医療福祉大博士課程に在学中の黄富表氏（３０）を講師に招いた。 黄氏は、同センターの施設内容や取り組み、国際協力機構（ＪＩＣＡ）の支援で日本と関わりが深いことなどを紹介。中国のリハビリの現状を「少子高齢化が進む中、急激なニーズの増加に対し、サービスが不足している。１割しか満足できていない」と説明し、学生が高い意識で勉強に励んでいることを伝えた。
↧