宇宙航空研究開発機構(JAXA)で2015年打ち上げ予定のエックス線天文衛星「ASTRO―H」開発に携わる岩田直子さん(31)=相模原市=が15日、松山市文京町の愛媛大で講演し、中高生と保護者ら約170人に、宇宙開発のやりがいや夢に向かって努力する大切さを語った。 岩田さんは、ASTRO―Hに搭載する機器の性能を発揮させるため、配置や断熱材などで全ての機器が適切な温度になるよう設計する「熱設計」を担当。「実際に宇宙で何度になるか分からないので、計算と模型を使った試験結果を比較し精度を高めていくのが難しい」と説明した。 小学生の夏休みに星座の動きを観察して宇宙に引かれ、宇宙飛行士を夢見て苦手な物理や数学にも打ち込んだと振り返り「願い、努力し続ければ夢はかなう。やりたい事が見つかったらどんなに難しそうでも諦めないで」と励ました。
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