約1300年の歴史がある愛媛県西条市朔日市の風伯神社で15日、10年ぶりに社殿の大しめ縄が交換され、住民約40人が新年を迎える準備を整えた。 しめ縄は長さ約4.6メートル、太さは最大で約1.2メートル。9月に氏子の田で刈った稲わらを使い、延べ約100人が10月から2カ月ほどかけて完成させた。同神社では伝統的にわら縄を2本しか使わない「2本なえ」で、10年ごとに新調している。 15日は氏子数人がしめ縄を抱えて社殿正面に上げ、高さを微調整しながら取り付けた。神社総代会の伊藤重利責任総代(79)は「今回の出来栄えはまあまあ。これで神様も喜んでくれるかな」と満足顔。花谷空権禰宜(ごんねぎ)は「地元の協力のおかげ。地域の人とつながって歩んでいきたい」と話した。
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