愛媛県西条市出身のテノール歌手秋川雅史さんのヒット曲にちなみ、同市などが亡くなった大切な人に宛てた手紙を募集した「千の風になったあなたへ贈る手紙」の入賞16作品が12日、発表された。大賞には新居浜市港町、村上通隆さん(60)の「『拝啓お母さん』-トリコロールに吹く風」が選ばれた。西条市と市民グループ「『千の風』手紙プロジェクト」が2~5月に募集、国内外の7~93歳から1340通が寄せられた。 「千の風になって」の訳詞・作曲者新井満さんや竹田美喜・子規記念博物館長ら6人が、悲しみを乗り越えて感動や勇気を与えられる内容かなどを基準に最終審査した。 大賞を受賞した村上さんの手紙は、脳出血で右半身が不自由になった村上さんを案じながら亡くなった母智恵子さんに宛てた。母の死や障害を乗り越え、高齢者の傾聴ボランティアに取り組んでいるほか、楽しんでいたヨットにも再び乗れるようになったから安心してほしいとつづっている。
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