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深部水質改善へ酸素水供給装置を設置 鹿野川ダム

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 国土交通省山鳥坂ダム工事事務所(愛媛県大洲市)は12日、同市肱川町山鳥坂の鹿野川ダムの水質改善を目指して、高濃度酸素水供給装置の設置作業をした。11月に据えた深層曝気(ばっき)施設とともに来年夏前に稼働させ、ダム深部の貧酸素状態を改善、底泥からのマンガンや窒素、リンなどの溶出を抑える。 事務所によると、同ダム堤体では溶存酸素量(DO)が環境基準「1リットル当たり5ミリグラム以上」に対し、2012年6~11月に下層で1ミリグラムを割り込み、11月は中層でも4.6ミリグラムと基準を下回った。酸素が少ないと、嫌気性腐敗が起きて底泥のヘドロ化を招くほか、窒素、リンが溶出してアオコなどが発生しやすい富栄養化が進む。 事務所は、学識経験者や漁協などでつくる同ダム水質検討会で今春、両設備の本年度導入を報告し、平均DOの目標を下層5ミリグラム以上、最下層2ミリグラム以上と発表していた。

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