国土交通省山鳥坂ダム工事事務所(愛媛県大洲市)は11日、同ダム工事の環境影響評価について「第7回動植物の保全措置に関する専門部会」を開き、保全措置対象植物にトチカガミ科のセトヤナギスブタ(県レッドデータブック絶滅危惧IB類)など4種を追加し、計28種とする方針を示した。本年度末の環境検討委員会で決定する。 今年5~10月、今後3年間に予定している工事用道路や付け替え県道の施工箇所とその周囲50メートルなどを同事務所が調査し、2008年決定の環境影響評価の調査では未確認だったナデシコ科のタチハコベ(IA類)など五つの重要種を発見した。 同評価後、昨年度までに見つかっていたセトヤナギスブタなどと合わせ、工事の影響程度や個体数などの観点から保全対象に追加する4種を選んだ。
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