今治―上島―因島土生(広島県尾道市)を結ぶ快速船を運航する第三セクター・芸予汽船(愛媛県今治市)は2日、燃料高騰や利用者減により、2014年1月1日から1日1往復減便し8往復とすると発表した。 同社によると、午前9~10時台の現行2往復を1往復に集約し、他の便は現行ダイヤに準じ運航。減便で年間約1200万円の経費削減を見込んでおり、経営改善を図る。四国運輸局が2日、認可した。 同社は赤字が続き、11年決算分以降、出資者の今治、尾道両市と上島町が損失補てん。両市は2往復減を主張し、維持を求める上島町が2往復相当分を含む約7割を負担してきた。 同町などによると、3月定例町議会で負担金約5113万円を計上した13年度当初予算案が否決されるなどしたことから、議会や町民の意見を集約して減便容認に転換。3市町は14年の「せとうちしまのわ2014」開催を考慮し、1往復減で合意した。減便後も1往復相当の損失は上島町が負担する。
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