愛媛、高知県境に位置する松野町で1日、甲冑(かっちゅう)姿で走る駅伝「第2回森の国戦国武者伝走大会」があった。県内外の36チーム180人が中世の山城跡や古戦場を駆け、かつての予土国境の魅力を味わった。 同町は国史跡「河後森城跡」などがあり、国境を守る要衝地だった。大会は町や町商工会などでつくる実行委員会が、県境の特性を発信しようと2012年に初めて企画した。 道の駅「虹の森公園」(同町延野々)を発着点に午前10時すぎに一斉にスタート。1チーム5人が計14.6キロでたすきをつなぎ、かぶとの前立てを宇和島城天守にかたどった市民や、矢が刺さった落ち武者姿の選手らが、沿道からの声援を力に走り抜けた。最終5区の河後森城跡では、木に覆われた山道を懸命に上り、本郭から一気にゴールを目指した。
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