思い思いの絵をプロジェクターで投影し日常と違う萬翠荘(国重要文化財)を楽しむ「空想美術館―萬翠荘イルミネクション」が30日夜、愛媛県松山市一番町3丁目であった。市民らが描いた幾何学模様や虹が建物の正面外壁に映し出され、暗闇に幻想的な洋館が浮かび上がった。 冬の萬翠荘を楽しんでもらおうと、NPO法人いよココロザシ大学などが初めて開いた。1歳から60代までの732点の作品応募があり、1日までの2日間で全てを投影する。 オープニングでは、県内外のゴスペルグループと小学生らが「アメージング・グレイス」などを合唱。外灯が消されると、壁面をキャンバスに見立てた作品が次々と現れた。周りを埋めた親子連れやカップルらは、寒空に映える萬翠荘を肩を寄せ合って眺めたり写真に収めたりしていた。
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