米軍の新型輸送機ＭＶ２２オスプレイの配備や訓練に反対する講演会が３０日、愛媛県松山市三番町６丁目のコムズであり、元愛媛大教授で米軍基地問題に詳しい本田博利氏（６５）＝広島県＝が講演。低空飛行の実態把握のため中四国の自治体で騒音測定器設置が進むが、愛媛は動きが鈍いとして主体的な対応を求めた。 西条市の市民団体が主催。本田氏は、オスプレイが岩国基地（山口県）を拠点に愛媛上空を含むオレンジルートで飛行を繰り返す理由を「四国は地形が険しく、沖縄ではできない訓練が可能」と指摘した。 厚木基地（神奈川県）の艦載機岩国移駐計画に触れ、「愛媛の空が『爆音地獄』となる。墜落事故も増える」とし、監視体制強化の必要性を強調。生活環境への影響を立証するには騒音測定や映像記録が大切で「証拠を突き付けないと国は動かない」と訴えた。
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