県無形民俗文化財に指定されている愛媛県愛南町正木地区の「正木の花とり踊り」が20日あり、踊り手の男性が刀と鎌で切り結ぶ勇壮な舞を披露した。 踊りは400年以上前に始まったとされ、毎年旧暦10月18日、篠山権現の祭礼の日に合わせて行っている。脚半に銅のよろいを身に着けた青壮年の踊り手10人と、かね3人、太鼓2人の計15人が参加した。 20日は踊り手の代表2人が近くの川で水ごりし、全員で精進料理を食べて身を清めた後、正木権現堂前と歓喜光寺境内、旧庄屋蕨岡(わらびおか)家の庭の3カ所で順次舞った。 住民ら約60人が見守る中、五間四方のしめ縄の中で輪になった踊り手が、歌とかね、太鼓に合わせて「エイ」「エイ」「ヤー」と声を掛けながら刀や鎌を振るった。
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