菊間瓦の産地、愛媛県今治市菊間町で、来年のえとの午(うま)の置物作りがピークを迎え、「幸運が舞い込むように」との願いを込めて職人が一つ一つ手作業で仕上げている。 同市菊間町浜の錦松工房では、運気上昇へ空を駆け上る馬をデザインしている。5日は鬼師の9代目光野錦松(本名・幸士)さん(61)が早朝から作業。「馬は顔が長いので全体のバランスが難しい」と話しながら、石こう型で成型した粘土の表面をへらで丁寧に整え、躍動感のある作品を作り出していった。 10~14日間自然乾燥させた後、ガス窯で焼き、いぶし銀の置物が完成する。大きさは3種類あり、1000~6000円で販売。制作は12月中旬まで続く。
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