全国有数のかんきつ産地であるJA西宇和(愛媛県八幡浜市)管内で5日、主力となる早生(わせ)温州ミカンの出荷が始まった。今季の果実は糖度が高い上々の出来で、同JAは高値だった昨季と同じ1キロ当たり274円の販売単価を見込んでいる。 同JAによると、収穫量が多い表年となる今季の出荷計画量は、2012年度比4%増の3万3800トン。販売高は昨年度の94億円を上回る100億円を目標にしている。 今季は6月から8月上旬にかけて高温少雨が続いたことで、甘みがあり食べやすい一方、秋口も高温が続いたため、着色が遅れ気味という。1月中旬まで出荷する。 5日は八幡浜市江戸岡1丁目の中央選果場で初荷の出発式があり、JA役職員ら約150人がみかんジュースで乾杯し、東京行きの大型トラックを見送った。
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