富士山を逆さにした形に似ている愛媛県八幡浜市特産の富士柿が収穫の最盛期を迎えている。国内最大級の大玉カキとしても知られ、生産者は世界遺産にも登録された「日本一の山」に負けない人気を願いながら、摘み取り作業に汗を流している。 JA西宇和(同市)によると、富士柿は市東部の山あいにある国木地区で発見された渋柿の一種で、全国でも八幡浜でしか栽培されていない。平均500~600グラムと大ぶりの果実はトロッとした食感が特徴で、主に贈答用として首都圏に出荷されている。 かんきつとともにカキの生産が盛んな国木地区では6日、宇都宮洋一さん(56)と妻の美智子さん(54)がひときわ濃いオレンジ色の園地で丹念に収穫していた。
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