10月に米国の財団から「危機遺産」に選ばれた愛媛県大洲市菅田町大竹の少彦名(すくなひこな)神社参籠殿(さんろうでん)に9日、NPO法人NICE(東京)のメンバーら7人が訪れ、希少な大規模懸け造り建築を残そうと修復を続ける市民と修繕作業した。 NICEは国内外でボランティア活動を展開。県内でも伊方町のかんきつ収穫に毎年約10人を派遣している。 今回は、大洲市出身でNICE関西事務局長の宮岡希実さん(24)が危機遺産選定を受けて企画。海外の非政府組織(NGO)幹部に日本各地で活動してもらうキャラバンの一環としても実施した。 9日は参籠殿修復実行委員会の5人と、宮岡さんらNICE職員2人、日本人学生2人、カンボジア、香港、ベトナムでそれぞれNGO代表を務める3人が作業を通じて交流。再利用する屋根瓦約800枚をたわしで水洗いした。10日も作業を続ける。
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