第16回自治体病院全国集会が9日、愛媛県松山市のホテルであり、21都府県から医師や看護師ら約170人が住民の命を守る地域医療の在り方について考えた。 集会は2年に1度開かれ、愛媛での開催は初めて。東日本大震災復旧復興支援みやぎ県民センターの代表世話人で循環器内科医の村口至・坂総合病院名誉院長(73)が「自治体病院へ期待したいこと」と題し講演した。 2007年に総務省が黒字化を促す公立病院改革ガイドラインを示し、5年間で病院事業を行う自治体に改革プランの策定を要請したことで、地域医療の現場は厳しい状況に陥ったと村口氏は指摘。 自治体病院は地域の保健・医療・福祉情報を一括把握しやすい立場にあり、保健福祉担当課との組織的統合がさらに進めば、地域に密着した総合政策づくりができると訴えた。
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