「四国西予ジオパーク」として日本ジオパークに認定された愛媛県西予市の観光ポイントを県内の小中学生が巡るツアーが9日、市内であった。保護者や市の担当者らを含む約40人が参加。地殻変動で地層が垂直になった須崎海岸(同市三瓶町長早)や、四国カルスト大野ケ原など市内各所の魅力を満喫した。 市外の子どもたちに西予市の自然や文化、産業などを学んでもらおうと、市などが初めて実施。同市明浜地区にある段々畑や石灰岩などを見て回る「海コース」と、標高1400メートルの大野ケ原などを巡る「山コース」に分かれた。 山コースでは、石灰岩が至る所に転がる源氏ケ駄場やブナの原生林を散策した。案内役の市の担当者は「大野ケ原は四国カルストで唯一、人が住んでいる場所で人口は約90人。酪農のため牛は800頭いる」などと紹介。子どもたちは冷たい風が吹き付ける中、元気よく歩を進めていた。
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