大王製紙(愛媛県四国中央市、佐光正義社長)が、子会社が所有する大王株のうち計380万株の売却を地元金融機関の伊予銀行(松山市)と愛媛銀行(同)に申し入れていることが11日分かった。関係者によると190万株ずつ割り当てる予定。両行は11月下旬に購入を決定する方向で最終調整する。 両行が引き受ければ、議決権ベースで持ち株比率20%の筆頭株主の北越紀州製紙(東京)に次いで、伊予銀が2位で5%、愛媛銀が3位で4%を保有する大株主になる。 19~29日に東京証券取引所の株式立会外取引を利用し、売却する予定。大王の11日の株価終値は784円で、それぞれへの売却額は約15億円と推計される。 大王は11日、子会社が所有する約595万株の大王株のうち436万株を、11月中に大王グループの取引先4社に売却すると発表した。会社法の規定に基づく子会社所有の大王株処分の一環という。
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