俳句愛好家として知られる欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領が18日、東京での日EU定期首脳協議に先立ち、俳句文化が根付く愛媛県松山市を訪れた。 市は外務省とEUが2010年から取り組む「英語俳句コンテスト」に協力し、欧州側から受賞者受け入れなどをしている。12年には、市内観光地などに設置している「観光俳句ポスト」を海外では初めて、ベルギーの首都ブリュッセルに設置。ファンロンパイ大統領が第1号としてポストに投函(とうかん)するなど交流してきた。 来県したファンロンパイ大統領は、同市道後公園の子規記念博物館を訪れ、俳人・正岡子規の生涯や俳句への思いに触れた後、松山城で歓迎式典に出席。地元の東雲小学校児童ら約200人が出迎え、野志克仁松山市長が友好親善の証として特別名誉市民の称号を授与した。
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