台湾の旅番組が14日、松山市内でロケを行った。人気女優陳美鳳さんが、四国遍路の体験やかんきつ類の試食などを通し、愛媛の魅力を掘り起こした。 松山市は地名の縁で2009年度から台湾と交流を深めている。今年10月、松山空港と台湾の松山(しょうざん)空港を結ぶチャーター便が就航することもあり、県と松山観光コンベンション協会がロケを誘致した。 訪れたのは台湾で10年以上続く人気番組「美鳳有約」で、月―金曜日の昼に放送する30分番組。四国での撮影は初めてで、台湾の放送局「民視テレビ」スタッフが撮影した。 14日は道後で地ビールを取材し、四国霊場51番札所・石手寺(石手2丁目)で八十八カ所巡りに触れた。 果樹研究センター(下伊台町)では、県産かんきつの紅まどんなや甘平、せとかの栽培状況をリポートした。温州ミカンやカラマンダリンを試食した陳さんは「おいしい」と日本語で驚きを表現。「ジューシーでコクがある」とカメラに向かって笑顔を浮かべた。センター職員は「温暖な気候で、一生懸命作っています」と説明していた。 陳さんは「愛媛は歴史のある温泉やおいしいミカンがあり、人々も情熱的で優しい。台湾の皆さんに伝えたい」と話していた。
↧