演劇と講演で高齢化問題を学ぶ「わかり易(やす)く楽しんで学べるエンディングノート シニア大学講座」が14日、愛媛県東温市見奈良の坊っちゃん劇場で始まった。16日まで。 講座は、同劇場が社会貢献活動の一環として初めて開催。高齢化に伴う各種問題に焦点を当て、地元のシニア劇団「完熟『一期座』」(越智陽一座長、27人)の演劇と、医療や福祉などの専門家の講演を組み合わせた。14日は成年後見制度がテーマで、市内外の約200人が受講した。 劇団は「正義のヒーロー・後見人」と題し、悪徳訪問販売とデート商法の手口などを披露。コミカルな演技で被害者を守る成年後見制度を紹介した。 芝居の合間に、成年後見センターリーガルサポートえひめの泉川孝三支部長(58)が講演。同制度の仕組みや後見人の業務内容を説明し「司法書士や弁護士など専門職の後見人は絶対数が足りず、市民後見人の育成が急務。興味があれば、ぜひ後見人を目指してほしい」と呼び掛けた。 受講者は「芝居があり、退屈せず面白かった」「セミナーを通じ制度の活用の仕方がよく分かった」と話していた。
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